| ●野蛮人のテーブルマナー 佐藤 優 (著)
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆本の著者に聞きたいこと : 情報戦を勝ち抜くとは?
☆本から得た気づき : ▼『口説く相手には値札がついている。』(昨日のご紹介) ▼『録音せずに脳内記憶せよ』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆本から得た気づき(続き)
▼『録音せずに脳内記憶せよ』 情報を取ると言うことは、それを相手から聞きだしただけでは ダメで、後でそれを再現できないといけません。
だからこそ、取材ならばメモを取ったりICレコーダーで 録音して、それをテープ起こしで文字にしたりするわけですが インテリジェンスの世界で、いつもいつもこれが 使えるとは限りません。
相手からすれば、メモや特に録音されてしまっているときに 本音がでてくるかどうかが怪しいからですね。
たぶん、私たちの間でも公式に話しているとき 例えばセミナーの講演などであれば、録音されている可能性も 考慮してギリギリのラインの本音のネタはでてこないことが あったとしても、懇親会などの方が「ネタ」がでてくるというのは よくある話です。
そう「アルコール」というのは、舌を潤滑にするのに かなり重要な役割を果たします。
しかし。。。この「アルコール」というものは諸刃の剣。 相手の口もなめらかになりますが、自分の頭の方も 溶けてしまう場合があるからです。
結果・・・せっかくの情報をなにも覚えていないと(泣)
そこで・・・佐藤さんが実践されていた記憶力の鍛え方は 録音ではなく、視覚と音声を結びつけるやり方です。 ある特徴的な行動をしたときや、見たときに その直後に出てきた言葉はなんだろう?という形で 関連づけをすると、実はあとからでも「断片的に」思い出すことが できるようになります。
すると。。。実は人間の脳の記憶量はかなりありますから 会話のやりとりのほとんどは記録されています。 でもこの記録を引っ張り出すことができない人が ほとんどであるのに対して 「断片的」にでも得られた情報から、記憶を引っ張り出すことができる というわけなのですね。
「キーワード」「インデックス」となる 最初のとっかかりを引っ張り出すことができるかどうかに すべてはかかっています。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★ 『情景と記憶を連動させよう』 情報分析強化には記憶力はその一歩 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 佐藤優さんという名前を聞いて「誰」?と 思う人がいるかも知れませんが、 先日までの「ロシア」外交で重要な地位を占めていた 外務省の外交官であるという情報や 鈴木宗男さんと一緒に強烈なバッシングにあった外交官と 聞けば思い出す人も多いかも知れません。
私も最初は新聞報道を通じて話を知った人間なので 「極悪?」という第一印象を持っていたのですが 佐藤さんが書いている著書を読み始めて 「これはすごい切れ者だ・・・」と感じるようになりました。
悪人かどうか?というのは個人の判断に任されるべきことです から私がどうこう言うつもりはありません。
ただし、著書に書かれている視点と、それを判断するに至った 情報収集能力については「すごい」の一言でも いいあらわせないと私は感じました。
「情報」を入手して活用できる人というのは 基本的に、「文章力」「論理力」「解析力」にすぐれている 必要があると思います。
いろんなパーツから再構成する力と、それを読み解く力が 必要ですからね。
●野蛮人のテーブルマナー 佐藤 優 (著) http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062143666/maruruchan-22/ref=nosim
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