| ●里山資本主義 藻谷 浩介 (著), NHK広島取材班 (著)
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆本の著者に聞きたいこと : 里山資本主義の一番のメリットはなんですか?
☆本から学んだこと : ▼『里山資本主義の極意』(前回のご紹介) ▼『「無縁社会」の克服』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆本から学んだこと(続き)
▼『「無縁社会」の克服』 前回は、里山資本主義についてご紹介しました。
今回のキーワードは無縁社会。一見して重たそうな言葉です。
少子高齢化が進んでいる日本では、 年金の支給年齢が遅くなったり、お年寄りの人口の増加によって、 支給額が将来的に目減りしていたり、そのための税額がアップするなど 決して明るいニュースが聞こえてきません。
若いときから年金でカバーできない分を貯蓄し、人付き合いは控えめに 年金で慎ましく生活する・・・。 そんなお年寄りのイメージを持ったりもします。
特に過疎化の進んだ地域では、子ども世代がよその地域に出てしまい、 地域のコミュニティーというのも希薄になりがちなのかもしれません。 あくまで想像に過ぎませんが。
本書に出てくる中国地方のある山間部の例では、 お年寄りが育てた野菜を地元のレストランが買い取り、 その報酬としてその地域で使える通貨としてお年寄りに差し上げています。
お年寄りにとっては、受け取る通貨もそうですが、 自分たちの作ったものが食材として使われることの「お役立ち感」、 「張り合い」が生き甲斐になっているのでしょうか。
子育てに地域のお年寄りを参画させる取り組みも紹介されています。 保育園の中で童謡を歌ったり、遊びを一緒にしていくおばあさん。 子どものこころもつかんで離さないのです。 おばあちゃん自身が子育てのベテランですので、それも納得です。
体力が衰えはあるにせよ、その人たちの持っている経験や 地域の文化を後生に受け継いでいくというのはとっても大事とおもいます。
「高齢者」ではなく「光齢者」 リタイヤした高齢者は、地方にとって光り輝く人材。
お金に目を奪われがちではあったりもしますが、 いろんな世代の垣根を越えて、縁を取り持つことが未来に つながるのではないかなとおもった次第です。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★ 『身近なところで循環する仕組みを考えてみる』
いろんな世代を取り込めば、未来につながりそう。 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
私が子どもの頃は、コンビニがあまりなくて、 ご近所のおばさんが作りすぎたといって、おかずを差し入れてくれたり、 醤油の貸し借りなんてことがあったことをふと思い出した一冊でした。
生活の便利さを追求していくと、今はお金が必需品。 でもお金があればすべて事足りる?
人とのつながりはどうなんだろう・・・。 いろいろと考えさせられました。
●里山資本主義 藻谷 浩介 (著), NHK広島取材班 (著) http://amazon.co.jp/o/ASIN/4041105129/maruruchan-22/ref=nosim
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