| ●本能の力 戸塚 宏 (著)
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆本の著者に聞きたいこと : 変化させるのが難しいものを変化させるとは?
☆本から得た気づき : ▼『相手の進歩を目的としていること』(昨日のご紹介) ▼『ソフトウエアとハードウエア』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆本から得た気づき(続き)
▼『ソフトウエアとハードウエア』 本著の中で、戸塚さんは「本能と理性の関係について、 私はよくコンピュータになぞらえてソフトウェアと ハードウェアという言葉で説明をします」 と書かれています。
ハードとは、動物本来に備わっている本能であり 基礎的な精神力であるというのです。
逆にソフトは、本来備わっているこの本能を コントロールするための技術であり、 理性・習慣・クセなどです。
パソコンにおいてもソフトとハード、どちらが欠けても動きません。 もちろん、人間からも本能か理性の片方を取り除いて しまったならば、まともに動作しなくなるでしょう。
これまでの教育においてはこの理性=ソフトの側を いかにして鍛えるか?ということに重点が置かれてきたのですが 戸塚さんが危惧するのは「本能=基礎精神力」が 揺らぎはじめていないか?ということなんです。
たとえば遊び。 私たちが子供の頃は、木登りをしたり 男の子であれば「秘密基地」をつくりあげたりして 自然の中で遊び回っていた人も多いのではないでしょうか? #一応、首都圏といわれるところにすんでいました(笑)
すると、あるいみいろんな「危険」にもであったりして それを回避するような本能というものを鍛えていくことが できた環境があったのですが 現在では、子供を外で遊ばせるのは自然の危険のみ成らず 人為的な危険要素(=誘拐、いたずらなど)があって それもままならなくなってしまっている。
そんな環境にいるため、この基礎精神力を鍛える チャンスがなく、「ハード」の部分がおかしくなってきているのです。
すると。。。いくら「ソフト」を鍛えることを 視野に入れて改革を行っても、片手落ち。 壊れている方を直してあげないと、全体としての整合性が とれなくなってしまいますよね。
この点は、これから先非常に憂慮すべきことでしょう・・・。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★ 『相手の進歩を目的とすること』 人の行動をなんかしら変えようとするならば ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 本著については、いろんな評価がなされています。 Amazonのレビューを見るだけでも、まっぷたつに評価が 分かれていますからね。
エンビジでとりあげようかどうか?については 非常に迷うところもありました。
私、自身は「相手の進歩を目的とした」というところに ひかれるところが多分にあって 今回取り上げることにした次第です。
昨日のセミナーでもお話しさせていただきましたが 基本的に人は現状維持を選択する、という本能があります。
ですからこそ、何かを変えよう!というのは 非常に難しいこと。
それを、説明尽くで納得してもらうのか? それとも、一つ高い立場からゴールを見据えて 相手のためを思って、変わってもらうのか?
そのどちらが正しいのかどうかは ケースによって大きく違ってくるはずですからね。
●本能の力 戸塚 宏 (著) http://amazon.co.jp/o/ASIN/4106102129/maruruchan-22/ref=nosim
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