| "●即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ マイケル・アブラショフ (著), 吉越 浩一郎 (翻訳)
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆本の著者に聞きたいこと : 常に改善していくためのチームの基礎作りとは
☆本から得た気づき : ▼『何が一番の問題点か』(昨日のご紹介) ▼『一番大事なことは何か−マニュアルはすぐ腐る』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆本から得た気づき(続き)
▼『一番大事なことは何か−マニュアルはすぐ腐る』 マニュアル化は重要である。 このことは真理でもあり、そうでなかったりもします。
というのは・・・ マニュアルがなければ、人によって得られる成果が 異なったり、悪い場合には成果どころか マイナスの結果が得られてしまう場合があります。
また、ベテランがいなくなってしまい 新人だけになったとき、マニュアルなどが引き継がれていないと それまでに蓄積されてきた「知」が全くないまま ゼロからやり直しと言うことになりますから そのロスは非常に大きいという意味においても マニュアル化は非常に重要なのです。
さて、ここでひとつ考えてみましょう。
なんのためにマニュアル化するのでしょうか?
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はい。繰り返しですが「目的を達成する」ためですね。
ですから、目的を達成するために マニュアルが阻害条件になっているときは、マニュアルを 改訂するか破棄しないといけないのです。
金科玉条のようにマニュアルを固守することは 目的と手段をはき違えていることになり 非常に有害なこと。
ここで本著に出てくる言葉に 「マニュアルはすぐ腐る」というキーワードがありました。
たしかに、外部条件がまったく変化しなければ マニュアルは非常に有効で 代々伝えていく価値が非常に高いモノです。
でも「一番達成すべき大事なこと」を 達成できなくなるような変化がおこっているのに マニュアルに固執することがあってはいけないのです。
そう考えると生鮮食料品と同じ扱いを するべきものがマニュアルで常に手を加えていかないと いけませんね。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★ 『何が一番大切であるかを考える』 すべてのことは影響し合う ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 本著は、寺田先生の「フォーカス・リーディング」の 集中講座の際に、トレーニングで繰り返し読み返して かなり読みました(笑)
もともと一度既読した本ではありましたが 繰り返し読み返してみると、気がつくことは 「自分にとってここは!」と感じるモノがある言葉が 繰り返し目に入って、脳に焼き付くと言うことです。
本著の著者は、アメリカの戦艦の艦長として赴任し 艦の実績を在任中に、艦隊でNo.1に引き上げた実績を持つ方。
その彼が繰り返しやっていること。 それが 「部下を信頼すること」 「現場に情報があることを信じていること」 ではないでしょうか。
机上の空論や、「どうせできないから」と投げ出す人よりも 実際になにか「よりよくするにはどうすればいいのか」 と行動する現場の人間を信頼することを 常に貫きとおしているわけです。
軍隊という組織は基本的に「前例踏襲」型であり 上意下達の考えが徹底されています。 生死の狭間をさまようときに、誰の命令に従うか を体にたたき込んでおかないと、瞬時の迷いが生じてしまう 組織の特性上からそうなるのは必然なのですが それも「生き残り、成果を達成する」ために 必要なことだから。
この「生き残り、成果を達成する」ために 前例に疑問を持ち、改善していく姿勢を 平時においてもっているものだけが、非常時において ポジティブに戦っていけるという証左ではないでしょうか。
●即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ マイケル・アブラショフ (著), 吉越 浩一郎 (翻訳) http://amazon.co.jp/o/ASIN/4837956939/maruruchan-22/ref=nosim"
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