| ●フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 クリス・アンダーソン (著)
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆本の著者に聞きたいこと : 無料モデルからの収益化
☆本から得た気づき : ▼『他の人が有料にしているところを無料にする』(前回のご紹介) ▼『中国とブラジルから学ぶ「フリーワールド」』 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆本から得た気づき(続き)
▼『中国とブラジルから学ぶ「フリーワールド」』 フリーと著作権や特許権という考え方は 切っても切れない関係にあります。
というのは。。。。 基本的には逆の発想であると思えることだからです。
著作権や特許権はそのクリエイター活動に敬意を表して 一定期間の間、独占的な利用を許すというものです。
私はもともと、家電メーカーでDVD関連の仕事をしていたので そのあたりのことは、自然と学ぶことができました。
特に、、、中国における海賊版DVDやライセンス料を 支払われずに製造されるプレイヤーの話など(笑)
ところが。。。実はこのあたり、少しひねってみると とってもおもしろい取り組みがビジネス上あるというのです。
本著では中国やブラジルでの例がいくつか 挙げられているのですが、たとえばブラジル。
露天で売られているCDの多くは、地元のDJたちが 製作したもので、その収益はバンドなど元の権利者には 入らない形で販売されています。
ところが・・・彼らの収益源はCDではなく 「ライブツアー」。
つまり、ライブがおこなわれるタイミングに合わせるように ちょっと前の段階で、露天商やDJたちに音源を提供して CDを店頭に一斉に並べてもらう =宣伝をしてもらう
というビジネスの形態をとっているということなのです。
海賊版に悩むのであれば、敵ではなく みずからの宣伝舞台に変えてしまおう
この発想は、お客様に対する「無料」ではなく 自らが価値があるものを、「無報酬」で提供することで 周りの部分から「収益」を挙げるという意味でもまさに「フリー」の 考え方ではないでしょうか。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★ 『なにをもって「フリー」からの価値を積み上げるかを設計する』 単なる無料ではないものを提供するために ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 本著はいろんな示唆にとんだ書籍だとおもいます。
とくに現在の状況のようにいわゆる「不況感」を みんなが感じているとき 入り口を「無料」にする効果はかなり大きいです。
ただ「無料」である入り口からいかに収益化をはかるのか? という点はつねに考えないといけないポイント。
これまでであれば「原価」が必ずかかっていたものが インターネットの出現により、「ほぼ増加コストがなし」で 提供できる可能性が広がったことが 「フリーの経済圏」を広げる可能性がでたということは ネットでビジネスを取り組むときに必ず頭に 置いておく必要が有ると思うことです。
その時に、本著の巻末に載っている 「フリーミアムの戦略」というのはなかなか示唆にとんでいます。
合い言葉は「5%の有料ユーザーを獲得するために 95%のユーザーに無料で提供する」なのかもしれません。
今私自身が取り組んでいるもしくは関わっている いくつかのプロジェクトがこのパターンを踏襲しているので 分厚い本でもとってもおもしろく読むことができました。
●フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 クリス・アンダーソン (著) http://amazon.co.jp/o/ASIN/4140814047/maruruchan-22/ref=nosim
============================= ┌──┐ 今回の斬り方は甘い??おもしろい??? |\/│ そう思ったら・・、簡単書き込みを♪ └──┘ ⇒ http://www.enbiji.com/bbs/bbs.cgi =============================
| |
|