| ●YouTubeはなぜ成功したのか 室田 泰弘 (著)
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★ 『あのYouTubeが・・・』
系統立てて考えてみたいなあと。 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『ITのダイナミズム』 『笑いの連鎖』
『短いのにはわけがある』 『松尾芭蕉』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★ 『素人でもおこせる革命とは?』 素人による素人のための素人のサイトがYouTubeらしい ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆本から得た気づき ━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼『場を作るのが先だ』 ▼『短いのにはわけがある』 ▼『本当に悪者か?』(明日のご紹介) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『場を作るのが先だ』 YouTubeは有名ですから、その内容も知っているかとは 思いますが、YouTubeを設立したときに・・・ 創業メンバーが思い描いたことは 自作のビデオをネットで簡単に交換し合えるように なったらいいね
という一言から、その「場」を提供することでした。
決して、自分たちのコンテンツだけを提供しよう!とか 自分たちが検閲したりチェックしたりして、選別をしよう ということを考えなかったのです。
あくまで役割は「場」の提供であって、 コンテンツの内容は参加者に任せること そして誰もが参加できることを重視したのです。
このように「場」を作ろうとすると・・・ もっとも大事なことは何か?というと 「手間なし」に参加できるということ。
この「手間がかからない」ということはとっても重要で コンテンツを参加者に依存する以上、手間をかけてもらってしまうと 「やる気がでない〜」と参加者が集まらなくなってしまうのです。
ここ、まるるちゃんは失敗したことがあります。 それまでの経験で「自由」にすると、逆に「場」の管理をするのが 大変になることを想定していたので ちょっとユーザーにとってきつめの設定をしてしまったところ ものの見事に失敗しました(^^;;)
逆に、この「手間なし」で参加できる状況が成功すれば・・・ その後は「雪だるま」式に成長していきます。
特にYouTubeの場合には、「笑いの連鎖」が起こったといいます。
これは「見て楽しむ」ユーザーが、「笑い」 さらにそれだけでは満足せずに、今度は「自分も何か発信したい」 とビデオを投稿する。
するとまた新しいユーザーが入ってきて「見て楽しむ」。
このループが回り始めてから、爆発的に成長しました。
「場」の設定は最初はとっても大変なのですが このように回り始めるかどうかで、その成否がきまります・・・
- - - - - - - - - - - - - - - - - - ▼『短いのにはわけがある』 YouTubeを見ていてまるるちゃんは思っていたのですが どの動画も比較的短い! 映画やテレビドラマに比べたらはるかに短いですよね。
長くても10分以内、おおくは数分程度ですから。
その状況を見ていて、エンジニアなまるるちゃんは 「サーバーの負荷を軽くするためかな〜」とかまじめに 考えてしまっていたのですが(笑)
実は・・・これは技術的な背景ではなく 投稿者側、そして見る側の本質的な理由もあったりするのです。
例えば見る側。これはまるるちゃんの予測ですが 長いメッセージを伝えられても それを見ている側が全部理解できるか?というと そんなことはありませんよね。なかなかすべてを伝えることは できません。
逆に短いメッセージであれば、それを理解することは 比較的容易です。
そして・・・投稿者側の文化として 「ビデオ・ハイク」という文化があるんだそうです。 本著を読んでいて始めて知りました。
その上・・ハイク=俳句だということに気がついたのは かなりたってからです(笑)
いわゆるショート・ムービーはタダの短編映画ではなく 俳句のように、短い中に「いろんなメッセージを詰め込んだ」 ものなのです。
まるで、日本の俳句・墨絵のように シンプルであっても、その感性がとても豊かなように。
となると、本来であれば長くなってしまいがちなメッセージを 短く詰め込んだ形で伝えることができる 新しい文化が、YouTubeによって誕生したと いえるのではないでしょうか?
インターネットが普及したことによって Webページやメルマガの形で、個人が情報発信できるように なりました。
さらにYoutubeによって動画が付け加わることで その表現力が大幅に広がったといえるのではないでしょうか。 個人メディアにとって。
技術的な進歩は、技術だけではなく、 その技術を伴った文化的な発展を遂げるという趣旨が 本著に述べられているのですが、その点は全く同感です。
パソコンが普及してくればパソコンの文化 携帯が普及すれば携帯の文化がどんどんと広まりました。
となると、好き嫌いを行っている場合ではなく まずは触れてみて、自分も少しでもいいから文化の担い手 になるように努力しないといけませんね・・・。はい。
・・・・・・明日に続く
●YouTubeはなぜ成功したのか 室田 泰弘 (著) http://amazon.co.jp/o/ASIN/4492761683/maruruchan-22/ref=nosim
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