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影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか [by ロバート・B・チャルディーニ]

2005-02-07
影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか
ロバート・B・チャルディーニ 社会行動研究会
誠信書房 (1991/09)
売り上げランキング: 289
通常24時間以内に発送

★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
┃ 『どんな武器?』                   
┃                            
┃   周囲に影響力を及ぼすことができればすごい力に   
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆気になったキーワード
 『コミットメント』
 『カッチ・サー』
 『簡便法』
 『一貫性』

★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
┃ 『自動化された影響力とは?』             
┃                            
┃   一旦起動するとその効力は絶大なようです      
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

☆本から得た気づき
 ▼『拒否された後の譲歩はOKされやすい』
  心理学のテクニックで言うと「ドア in the face」と
  いわれるもの。

  簡単にご紹介すると
  まず「この高いものを買ってもらえませんか?」
  といきなりお願いすると当然拒否されます。
 
  ところが次に、「ではお願いですからこちらの安いほうをお願いしますよ」
  といわれると、OKしてしまうことが多いんです。

  これは、「一度断ったのに2度目断るのは悪いな」という
  心理を応用しているからなんです。

  「返報性」というのもこれを利用したもの。
  一旦相手に借りを作ってしまうと、それをどうしても返さずには
  いられない!!となってしまいません?
  これは相手が好きであっても嫌いであっても関係ないんです。
  
  嫌いだったら「あんなやつに借りたままは嫌だ」。
  好きだったら「あの子にはちゃんと御礼をしないと」
  た、たしかに。。。

  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『ルールを信じてしまう-簡便法の罠』
  専門家が「この価格だったら妥当ですね」と言っているのを
  新聞で見たら信じてしまいません?

  なぜ、専門家の言葉を信じてしまうのでしょうか?

  それは、その生き方が「効率的」だから。

  すべてのことを疑っていたのでは、いくら時間があっても足りません。
  そしてわからないことをわかろうとする努力ってかなり
  大変ですよね。

  ですが、すべて「専門家がああ言っているからいいや」と
  簡便法に頼り切ってしまうのは、まさに自動化された影響力から
  モロに影響をうけてしまっていること。

  カリスマ店員が「今年はこのファッション!」と宣伝したら
  誰もが同じファッションをしてしまう、某渋谷あたりだと
  はやりまくっている影響力みたいです(^^;;)

  効率を考えたら、『自分の思考 < 簡便法』ですが
  それでは操られるだけ。
  時には『自分の思考 >>> 簡便法』のように
  生きてみませんか?

  - – – – – – – – – – – – – – – – – –
 ▼『コミットメント-一貫性の縛り』
  コミットメントがなぜ尊ばれているのでしょう?
  それは一旦コミットメントしてしまったことは絶対に
  守らないといけない!という社会的合意が暗黙の前庭として
  あるからですよね。
  
  ということは逆に、コミットメントを引き出してしまえば
  相手はそれに縛られて、行動の訂正をできなくなってしまうんです。
  コミットメントを覆すことは社会的価値を貶めることになって
  しまいますから。

  でも、コミットメントしたからと言って、ず~っと
  それに縛られると言うことは「自動化の罠」にはまっていると
  思いません?
  
  ちょっと言葉に御幣がありますね。「考えずにコミットメントを
  守り続けること」がダメなことなんです。

  コミットメントをしても、自動化の影響力をうけないためには
  常に「コミットメントが正しいかどうか検証を続けて、
  論理的におかしいと思ったときには、論理を持ってきちんと説明して
  訂正する」ことこそが、自動化の罠から逃れる方法なんだと
  思います。

★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
┃ 『簡便法に頼らない』                 
┃                            
┃   自分で思考しないと、影響力の餌食に        
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

 本を読んでいて、すごく怖くなりました。
 言っていることが結構思い当たることが多く、自分は
 何かに影響されている、それも無意識に?と思ったからです。

 自分が感銘してその影響を受けるのはすごくいいのですが、
 そうではなくて無意識に、それもいらない影響をうけるのは
 ほんとよくないこと。

 自分が「誠実に」影響力を発揮できるように、そして考える習慣を
 つけるようにしていきたいものです。

 P.S.
 冒頭にも書いたように実はこの本、古典的名著です。
 さまざまな本の著者の方から引用されています。

 最初読んだときにも怖くなったんですけど、この事実を知り
 改めてすごい本なんだなということが実感できました。

 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
  **この本の効果発揮開始はこれくらいからだ!=3年~**

  「誠実な」影響力を身につけてしまうと、怖いものがなくなりそう
 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか

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